フラワー・花のある暮らし

フラワーアレンジに資格は必要!?*あなたが求めるものは何ですか

資格がないと花は活けられない!?

「わたしは資格がないから自分で花をアレンジできないのよ」とおっしゃるお客さまがいます。

自宅に花を飾るのに資格が必要でしょうか

プロのテクニックがないとステキに花を飾ることはできないのでしょうか

「調理師免許がないから、お料理はできないのよ」とは、あまり言いませんね。もちろん楽しみやレベルアップのため、料理教室に通う方もいますが、調理師免許や栄養士の資格がなくても、ご家族の健康を考えて毎日おいしい料理をつくっていらっしゃることでしょう。

 

花は文化

日本ではさまざまな花の流派や資格があり、最近ではオランダやフランスなど、海外で花の資格を取ることも盛んになっています。しかし現地では、フローリストの国家資格は「教養」として取るものではなく、完全に職業訓練の一環という位置づけのようです。それは、長い間の花との関わり方の違いかもしれません。

中近世の欧州では、観賞用として花を育て、飾って楽しむ余裕があるのは貴族だけでしたから、当然その手入れは使用人の庭師がやるものでした。一方日本の江戸時代には、将軍はもとより庶民までが家のまわりに小さな庭をつくり、園芸を趣味として楽しむことが大流行しました。当時ランダから派遣された医師のシーボルトは、実用性のない植物を育てて愛でることは文化的に高度なことだ、と評しています(参考文献:大場秀章著「江戸の植物学」、花と木の文化史」)。

また、お客さまを迎える歓迎の気持ちとして、女主人が自らの手で花をいけるといった “お・も・て・な・し”の文化があるから、お茶やお花のお免状を持つことが良家の子女のたしなみとされてきたのかもしれませんね。

NYセレブリティを描いた「ゴシップガール」では、お嬢様のブレアが「パーティの花はタカシマヤの花屋にやらせてね、あそこはセンスがいいから」というようなことをよくメイドさんに指示していました(ちなみに五番街にあった高島屋NY店は2010年に経営不振のため閉店しています)。

 

あなたはなぜ花の資格が欲しいのですか?

□資格をとればセンスが身について、ステキなあしらいができるようになるから
□将来それを使って仕事をするため
□資格をとること自体が目的

わたしはこの仕事をはじめるにあたって、たくさんの方にお会いしました。海外在住のフローリストや、都内でホットなイベントがあれば必ずこのひとがかかわっていると言われるフリーのコーディネーターなどからもお話をうかがうことができました。

そうしてわかったことは、資格がなくても一流の仕事をしているひともいれば、資格があっても仕事にならないひともいるということでした。

自分のモチベーション向上のために、資格取得をめざすのはよいことだと思います。わたしもめざしている資格があります。
また目的の達成のために必要な資格は取るべきです。

ただ、自分に自信がないからと資格を取っても、それで解決するとは限らないということ。資格はなくても輝いている方はたくさんいます。

以前ご紹介した汐汲坂ガーデンのマダムもお花の資格はお持ちではないそうです。

自信のなさは、資格の有無ではなく自分の中にあるのかもしれません。
自分のため、そしてまわりのひとのため、こころから花を楽しみたいものですね。

 

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