「働き方をデザインする」

株式会社フロンティアコンサルティング

 

国内はもとより、海外進出も果たしてカッコいいオフィスをたくさん設計されている株式会社フロンティアコンサルティングさま。フルールドリスのお得意様でもあり、創業10年にして躍進を続けるベンチャー企業としても、以前から気になっていました。

このたび日本橋の本社で、設計デザイン部シニアマネージャーの小野さんと広報部の中本さんにお話をうかがうことができました。

オフィスをデザインしている会社のオフィスということで、期待が高まります。

 

受付の背後はシースルーになっていて、明るく開放的な空間。スタッフさんの働いている姿がよく見えます。

案内していただいた会議室は、木目とブラック&ホワイトの落ち着いたナュラルモダン。

いつもお世話になっている横浜支店の若澤支店長も同席くださり、リラックスした雰囲気でインタビュー開始です。

 
Q. まず、御社の業務内容について教えてください。

オフィスの移転や改修に伴う全ての業務を行っています。
物件探しから設計、内装、オフィス家具、オフィス機器のシステム構築まで、トータルにサポートしています。

― 海外進出もされていますね。

はい、ベトナムと上海に支社があり、先月サンフランシスコにアメリカ支社を開設しました。
ベトナムと上海支社では、海外進出される日本企業様や現地の企業様に対し、日本と同様の事業を展開しています。アメリカ支社では、戦略的拠点として情報収集等を行っています。

 

Q. いま、オフィスに求められているものはなんでしょう?
デザインのトレンドなどと合わせて教えてください。

まず、働き方についての話をしますと、社会的に働き方の改革が進んでいます。効率性や生産性を軸に、快適なオフィスをというご要望が多いです。

デザイン面では、「カフェみたいなオフィス」とうご要望が多いですね。木を多用して、グリーンがあって、いわゆるオフィスっぽくない空間を望まれる企業様が多いです。フリーアドレスにしたいというリクエストも多いです。

※フリーアドレス 個人のデスクを固定せず、共有で使うシステム

― それだけで、もうイマドキな感じがします(笑)

IT関係の企業様では「西海岸風」というご注文もよくあります。リラックス感のある洗練されたカジュアルスタイルといいますか。

— 早朝にサーフィンして、日中はデジタルな仕事をガンガンやるといったシリコンバレー的なイメージでしょうか

そうです(笑)。
木やレンガを使って、新品なのにペンキがはげた感じにエイジング加工したりすることもあります。

ー ロンハーマン調

はい、それもよくリクエストされるキーワードのひとつです。

 

Q. そういったお客さまのリクエストに応える際に難しいこと、アドバイスされていることは?

オフィスは働く場なので、カッコいいかどうかというイメージだけではなく、その会社の働き方に合っているかを考えることが大切だと思います。オフィスの形態が変われば、働き方も変わってきます。だから、まずどのような働き方をするのかを先に考えないといけません。

— 働き方が変わるとは?

たとえば、フリーアドレスのオープンなオフィスは、役職や部署の垣根を越えてコミュニケーションが生まれやすくなります。一方で集中力や効率が求められる職種にはフリーアドレス以外のデスク形状にしたり、フリーアドレス+α(集中効率を考えたスペースなど)をご提案することもあります。

— お客さまはこう言うけど、自分はそう思わない、そんなときはどうされますか?

完成時に満足していただけるものを作るのはもちろんですが、それで終わりではありません。その先、クライアントが業績アップして、どんどん発展されてこそ、新しいオフィスに価値があると思うので、そういうところをなんとかお伝えするようにしています。

— 当店でもフラワー装飾を納品した先が経営不振で閉店されてしまったことがあったので戦略的フラワーをご提案するようになりました。御社名に “コンサルティング” とついているのはそういうことですか?

そうです。設計だけではなく、様々なご相談にお応えしています。当社のクライアントが事業を縮小されたり、オフィスを移転されたりしたときはとても反省します。お客さまが繁盛されてこそ、当社がお役に立てたということですから。
 

Q. オフィスに求められる快適な環境とはなんでしょう?

最近では単純作業の効率よりも知的生産性を上げたいというお客さまが多いので、コミュニケーションの活性化や、アイデアや自由な発想が生まれやすい環境ということを意識しています。

— それはどのようなものですか?

さきほどお話したような、枠組みや仕切りのないオープンな空間を設けることであったり、わざと視線や動線をクロスさせたりすることもありますね。上下関係や部署に関わらず人と交流できれば、いつも同じメンバーと仕事をしているより気持ちがリフレッシュできるし、そこからあらたな気付きやアイデアが生まれることもあると思います。

— 空間デザインが心理にも影響するということですね。

はい、空間が変われば、それにともなって行動が変わるので、気持ちも変わってくるでしょう。オフィスをデザインするとは、働き方をデザインするということだと思っています。

— いいですね、それいただきます。
今日の名言、「働き方をデザインする」。

 

Q. オフィスにおける癒しとは何だと思われますか?
ストレス軽減のために、デザインができることは?

空間の広がり、使う材質、グリーンがあることなど、いろいろな要素があると思いますが、活発なコミュニケーションがストレスの発散となる人がいる一方、それがストレス源となってしまう人もいますよね。だから、自分のお気に入りの場所を選べるというものいいんじゃないでしょうか。

— 御社のデザイン実例を見せていただいたとき、オープンとクローズ、明と暗など、1つのオフィスに空間の二面性があると感じました

明るくオープンなオフィスの一部分に、ちょっとダークトーンの商談スペースをもうけると落ち着いて話ができるなど、場の違いというものを意識しているからかもしれません。

思考やアイデアを活性化できるオープンスペースと、ひとりでなにかの作業をしたいときにはクローズスペースというように、リラックスとコンセントレーションの両方があれば、切り替えができて働きやすいのではないかと思います。
 

先ほどグリーンについてお話が出たので、わたしの本職でもある質問です。
グリーンはいまどきのカッコいいオフィスの必須アイテムだと思いますが、

Q. 本物の植物と人工樹木についてはどのようにお考えですか?

グリーンを置きたいというご要望はとても多いのですが、じつは本物を敬遠されるお客さまも多いんですよ。やはり世話ができない、枯れる、虫がつくといったことがネックになります。IT企業様などでは、メンテナンスの外注もセキュリティ上あまりよろしくないとおっしゃることもあります。

— オフィスでの人工樹木にはポテンシャルがあるということですね。

はい、グリーンがあれば気持ちがいいし、癒されますから、今後そういった需要はますます活発になると思います。

— いま、「癒し」をデータとして実証できないかと考えているんですが、個人差があったり、同じ人でもそのときの状況によって違ったりすることもあるので、実験項目や方法、数値化などがとても難しいと感じています。

なるほど、面白そうですね。当社のここの社員が100人ほどいますので、実験などが必要なときはご協力できることがあるかもしれません。こちらはその点については専門ではないので、オフィスでのグリーンの活用についてのデータなどあれば共有させていただきたいと思います。
 

Q. 最後に、小野さんご自身の今後の野望をお聞かせください。

野望ですか。わたしはもともと「ものづくり」が好きで、この仕事もモノをつくることではあるんですが、いずれはもっと自分のクリエイティブなところでなにかを作ってみたいと思っています。

― オブジェ的なモノを、ですか?

そうですね、オブジェでもなんでもいいんですが、それがいまの仕事にもつなげていけたらいいですね。

 

どうぞ、ものづくりの野望も叶えてください。
本日は興味深いお話、ありがとうございました。
 

撮影場所:フロンティアコンサルティング本社

株式会社フロンティアコンサルティング
http://www.frontierconsul.net/

横浜支店の若澤支店長にお答えいただいたアンケートはこちら
お客さまアンケート*株式会社フロンティアコンサルティング
 


 

働く人にとって職場の環境はとても重要です。
あなたにとって快適なオフィスとは何ですか?

花や植物はただ美しいだけでなく、もっと機能的な効果があるのでないかと考えていたので、今日の「空間デザイン―行動―心理」は全てがつながっているというお話はとても面白かったです。

環境やデザインによる癒し効果や心理的影響、パフォーマンスの向上については、今後も追究していきたいと思います。

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